Green_Semiconのブログ

https://greensemicon.stores.jp/で、電子部品の通販をしています

green_semicon.com

デジタルとアナログについて思う事

 みなさんこんにちは

 店主です。ここ何十年かデジタル化が進み多くの物をデジタルで制御するようになりました。チューナの世界などでも、高周波のほんの一部分の除いて、デジタル化が進んでいるようです。私なんかは、まだ8ビットのパソコンの時代に大学を出たので、その進歩には目を見はるものがあります。
 さて、時々刻々と変化する事象をデジタル値で表示するには、まずA/D変換を行う必要があるわけですが、ここでよく何ビットの分解能にするかが議論になります。温度変化など、非常にゆっくりした情報をA/D変換するのであれば、ビット数だけの議論で大体OKだと思います。しかし、無線など周波数の高い信号をA/D変換する場合には、このほかにどの程度の時分割(の正確さ)が必要かが、議論される事になります。
 例えば1MHzでA/D変換を行うと仮定したとき、1μsecに1回外部のクロック信号などによりA/D変換を行うわけですが、そのクロックの瞬間、瞬間の周期は少し早かったり、遅かったりします。これをジッタと呼びます。普通の水晶発振器ではこのジッタについては、細かく規定されておらず、実は低ジッタ品というものがラインナップされています。つまり、A/D変換の正確性には、ビット数(縦)だけでなく、クロックの正確性(横)も重要なファクターとなります。この辺になってくると、アナログの知識が非常に重要になってくるようです。

 店主