Green_Semiconのブログ

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ノイズは振動が原因?

 皆様

 

 最近、オーディオ関係の部品を強化しております。フェースブックのオーディオ関係の記事などでよく見かける、音質を向上させるために、錘を載せる効果について考えてみました。

 現在よく使われているセラミック系のコンデンサは、そのほとんどが圧電性を少なからず持っており、これらの材質は、振動を印可すると、ノイズを発電します。以前、カセットテープのピックアップ部分のアンプを設計していた時に、その構成部材に1μFの電解コンデンサを推奨していたのですが、当時はその程度の容量なら、セラミックのコンデンサで置き換えられるようになり始めた時期であったことから、試しにセラミックに置き換えてみました。すると、見事に机を指で叩く音などが、出てきてびっくりした記憶があります。よくよく考えると、いわゆる初段のアンプ部分に、圧電性を持つセラミック部品を使ったことが原因だったわけで、それからというもの、アルミ電解コンデンサはなかなか優れものとの認識になりました。

 そこで、最初に出てきた錘を載せる効果ですが、要は質量が増えることで振動が減ったことが、主要因であると考えられ、振動→圧電発電→ノイズとなっているものと推定されます。もちろん、圧電だけが原因ではないと思いますが。

 圧電性は、有機的な部材にも存在しますので、皆さんも振動が疑わしいと思われたときは、シビア(初段など)なところで、圧電性のある物質が使われていないか(特にセラミックコンデンサ)を、調べてみてはいかがでしょうか?ちなみに、圧電性の少ないセラコンは太陽誘電さんあたりで商品化されているみたいです(残念ながら当店ではラインアップされていませんが)。

 基板を一度軽くたたいてみるのが、まず第一歩かと思います。

 ではまた。コロナで巣ごもりかもしれませんが、少しでも皆さんのオーディオの音質向上の一助になれば幸いです。

 

 店主